功夫茶と蓋碗

  • 2019.10.03 Thursday
  • 00:13

前回功夫茶という淹れ方をご紹介したので蓋碗という淹れ方も含めてご紹介したい。

 

功夫茶」というのは台湾などで楽しまれているお茶の淹れ方である。

 

 

じっくり楽しむからとか時間をかけるからとか言われているが、私の太極拳の先生からは

「功夫とは時間を費やして練習(修行)が必要なものという意味だ」と教わった。

 

武術家ならではの答えではないだろうか。

※太極拳はもともと武術であり、私の先生は健康法ではない武術の太極拳の一派である。(脱線)

 

 

 

 

淹れ方が難しいということはない。以下のような手順である。

 

_垢瓩臣龝笋箸いΦ淇椶肪稷佞鯑れ、茶海に一気に注ぐ

 

△修里茶をこれまた温めた聞香杯という筒状の器に注いで

 

9垢肪稠佞噺討个譴襪ちょこのような器に移し(ひっくり返したりして)

 

ざになった聞香杯が熱いうちに香りの移り変わりを楽しむ

 

ッ稠佞肪蹐い世茶の味を楽しみながら鼻に戻ってくるお茶の香りも楽しむ

 

 

こういった具合でいろいろと楽しみどころがあるかと思う。

手間はかかるが難しいところはないのだがお茶によって量や温度、時間の調節などがあって奥が深い。

 

甘香茶屋では特にストレートで味わう(ミルクや砂糖、香料を加えない)中国茶本来の香りと味わいを引き出して楽しんでいただきたいと思っている。

 

様々な淡い香りの移り変わりが楽しめて渋みの少ない味わいを目指しているので目的にもよるが、甘香茶屋店長とも何度も様々なお茶で試して、この淹れ方がベストなお茶が多いという結論に達している。

 

他にも出したい味・香りによってように急須で淹れたり、お茶によってさまざまな楽しみ方はあると思う。

 その中でも蓋碗なのだが・・・

 

 

 

これが非常に微妙な位置づけと言わざるを得ない。

 

 

急須のように使うやり方もあるがそれなら急須のほうがよくない?

とか思ってしまったり。

 

甘香茶屋にもいろいろなお茶好きが集まってくる。

中国本土ではこれで飲んだとか茶藝師さんはこうやっていた、とか挙句の果てには正当な淹れ方は蓋碗でしょ、等々。

 

 

えー!?どのお茶も蓋碗がいいのですか?

 

・・・ 。 

 

 

おそらく、蓋椀で淹れるときは、あまり熱い温度で淹れる必要がなく、保温性や密閉性で香りが変わらない、茶葉の開く状態を楽しんだりするための飲み方ではないかなと思う。(お茶好きが茶葉入れっ放しで飲むとかいうことは考えられないので、たぶんすぐ茶海に移したりするだろうが)

 

 

淹れる茶葉の種類や求める香り、味わいを無視して何でも蓋椀とかいう方がいるが、本当のところをよくご存じないのに好き勝手おっしゃる!

 

 私は上海に2年半滞在していた経験からはっきり言おう!

 

 

 

本土ではみんな蓋碗でした!」(あってんじゃねーか!)

 

 

 

正解!と言いたいところだが実は続きがあるのだ。

・・・ふ〜むむ匂いますね!←おしりたんてい風。

 

 

 

中国で蓋碗が主流で台湾で功夫茶が残っているのは、

毛沢東氏の文化大革命が深く関係しているのだ。

 

ご存知の方も多いかとは思うが中身を知る人は少ない(←えらそう)

 

文化大革命では様々な古い概念や伝統的なもの、贅沢なものや習慣を打ち壊して合理的で新しい社会を作ろうという運動、だったそうだ。

 

身の毛もよだつような粛清が行われ、仏像や歴史的価値の高いものも容赦なく破壊されたが、お茶も贅沢品として制限されたものの一つ。

 

もちろん、こんなのんきなお茶の淹れ方が許される訳もない。

粛清ですよ、粛清。

 

 

 

昔私がテレビを見ていた時、昔の毛沢東の映像でお茶は蓋碗で飲むのが合理的である、と紹介しているシーンを見た。

 

「お茶を直接いれるのでそのまま飲めて」

「蓋碗で茶葉も口に入らない」

「お湯もそのまま継ぎ足しオッケー!」

「ゆすぐの簡単!合理的!」

と紹介していた。(・・・たぶん。こんな感じ)

 

 

 

蓋碗自体は歴史的には古くからある飲み方ではあるが、毛沢東氏の場合マグカップ並みに大きい茶杯にいれて蓋をして誇らしげに飲んでいたのを覚えている。

 

だから私は初め毛沢東氏が発明した飲み方なのかと思っていた。

 で、本題に戻ると「現在は」蓋碗は確かに本土で主流の飲み方である。

 

※一人の人間が推奨したことが中国全土に広がることなどあるのかと

お考えの方もいるかもしれないが、そうしないと

・・・という時代もあったということだ。

 

 

そして非常に合理的で、恐らく現代人のように面倒くさがりな人には

うってつけであることは認めよう。

 

ただ毛沢東氏の政治的影響を受けなかった台湾で功夫茶が残っていることを考えると、もともと伝統的に受け継がれてきた、手間はかかるけれど美味しい飲み方の一つであるということになるのではないだろうか。

 

いや、私も中国共産党を批判することなど一切しませんよ!

 ただ「本場ではこうだった」というお客様には、

 

「あまり大きい声では言えないのですが・・・」

 

 

 ・・・なんて言ったりしてません。独り言です。はい。

 

 

 

byお茶難民(らくだ)

 

 

中国茶との出会い

  • 2019.09.23 Monday
  • 16:59

 

お茶難民といってもお茶の種類はとても多い。
中でも私にとってお茶に凝る、というところの最初は中国茶からである。

 


 

話は1989年9月から上海に留学していた頃にさかのぼる。

ご存知の方も多いとは思うが、現在香港でデモがあったように民主化を求めて学生が天安門でのデモにて軍事事件があった直後であった。


このような中国共産党の体制は実はお茶ともに深〜く関係しているので、

後々紹介することになると思う。


天安門事件後の上海は「社会主義堅持!」などの横断幕が町のいたるところ掲げられてはいたものの、経済の改革開放には進んでおり、株式市場の導入や不動産事業の取り扱いなど、

 

「社会のものはみんなのもの!(共産党のもの」

からの少しずつではあるが資本主義の導入を目指しているように思われた。

 



そんな中で私の楽しみは上海にある豫園という場所ある「南翔小龍包」を食べに行くことであった。

いつものように自転車で到着すると入り口付近に新しいお茶屋らしきもの出来ている。

 

また観光客相手のお土産屋か!と冷やかし半分で店に入ると閑古鳥がないている。

それもそのはず、見れば当時の学校の先生の月給並みの値段がついたお茶が並んでいる。

※当時の学校の先生の月給が日本円8000円〜9000円くらいだったと記憶している。

こんな高いお茶誰が飲むのか、と見すぼらしい姿の貧乏性留学生が言うのも何だが、店員さんはお店の接客マニュアル通りとおぼしき、およそ社会主義中国ではあり得ない優しい対応をいただいた。

 

※当時のお店の売り子さんも公務員であり、サービス業ではなかった。
お茶難民(らくだ)がお昼時に買い物に行ったら売り子さんに「飯食ってるのが見えないのか!」と怒られたことがある。

 


「こちらのお店は台湾の企業が中国と共同で生産したお茶を販売しておりまして、今までの市販されているお茶とは違う高級な香りと味をお試しいただけると思います」と店員さん。

 

えらい小さい筒状の入れ物に少量注ぎ、そこに盃のような器をかぶせて

ひっくり返したりしている。

こちらは台湾で伝統的に淹れられているお茶の方法で「功夫茶」と申します」
功夫といったらカンフーでジャッキーチェンか!と言ったところだが、もともとの意味は日々努力するとか修行が必要なものといった意味である。


ひっくり返した筒状の器を茶杯から抜いてまず香りを楽しんでください」
ふむふむ、こんな感じ?と上に引っ張ると中からお茶が盃に移る。

 

 

で、この筒状の器が空なんだけど熱い!のだが、鼻に近づけると

お花畑のような香りがいっぱい〜。

 

「なんじゃこりゃー!」とびっくりしていると

「ジャスミン茶でございます」と。


いやいやお姉さん、ジャスミン茶なんか毎日浴びるように飲んでおりますよ

ラーメン屋さんでも口ゆすぎくらいの気持ちで。

「そうなんですよ、こちらのものは市販のものとは違ってとても良い茶葉を球状にしていて真珠茉莉花茶と名前がついております。

花の香りをつけてから花を取り出し丸めたものでとてもいいお茶ですよ」

 


 

すげーなこれ!(いなかもの丸出し)
感動した!これください!

「ありがとうございます!それではこちらも是非試飲してみてください。

凍頂烏龍茶といいまして、ウーロンですが緑茶のように淡い色が綺麗で、爽やかな香りと味わいがとてもいいですよ」


と言われるがままに試飲して、またびっくり!香りは嗅いでいるとちょっとフルーツような?甘い香りからハーブのような爽やかな香りまで徐々に移り変わっていく。

 

味わいは渋みのないうまみのある緑茶に鼻から抜けるような爽やかな

心地よい香りのよさ。

 



「なにこれ!?これもください!

これがかの有名な天福茗茶さんとの出会いであった。

そこで大きな疑問が。
これってこの淹れ方をしないと香りも味も出ないの?

「やはりこの淹れ方が一番香りを楽しめるおいしい飲み方かと思いますので

当店ではこちらの茶器も販売しておりまして・・・」


「もう乗り掛かった舟だから、茶器も一式!

 



でスッカラカンになったものの、

意気揚々と寮に戻りお茶生活が始まったのでした。

中国のことわざに。

 

商人が絶対にしてはいけないこと、女、賭け事、酒、それに・・・お茶。

というのがあったとかなかったとか。

 

byお茶難民(らくだ)




 

つどえ!お茶難民!

  • 2019.09.20 Friday
  • 16:06

 

お茶の世界は広く深い。 

そして人生にとても素敵な時間を与えてくれる。 

 

 

しかし!現在の日本の状況はお茶を愛する私達に非常に厳しい現実を突きつけている。  

 そう!コーヒーがはびこっているからだ!  

 

そして、フレーバーティーなるものの進化がどんな味でも香りでも

化学的に製造可能になってしまった。

 

それらがさらに、さまざまな炭酸飲料と派閥争いを繰り広げ、「ホットのお茶が好き」などという私達のような超少数民族はこのマフィアと軍隊のような圧倒的多数の衝突に追いやられて行き場がないのだ。

 

 

そんな日本における、お茶難民の私達が最後の砦として作ったのが

「甘香茶屋」なのだ。

 

これからはまだ見ぬお茶難民達を救う(かもしれない)情報を

ぼそぼそと伝えて行きたいと思う。

 

byお茶難民(らくだ)

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